GREETING社長あいさつ
当社はおかげさまで2024年に創立50周年を迎えることができました。また、記念すべきこの年の8月8日、東京証券取引所(TOKYO PRO Market)に新規上場いたしました。ここに謹んでご報告申し上げますとともに、これまで当社を支えてくださったお取引先様をはじめとする関係各位のご支援に、心より感謝申し上げます。
当社は1974年に、三井造船(現・三井E&S)の下請け企業の電算部が独立する形で設立されました。創業以来、三井E&S様が手がける港湾物流に関するシステム開発を中心に担当してまいりました。また、コンピューターの普及に伴い、三井E&S様のみならず、さまざまな大手企業のシステム開発プロジェクトにも参画し、技術力を磨き続けております。
港湾物流の分野では、専門的な人材不足により、DX(デジタルトランスフォーメーション)による無人化や省力化を通じた効率向上が求められています。
また、日本政府は現在、紙や電話、メールなどを使用して行われている民間事業者間のコンテナ物流手続きを電子化する「サイバーポート」の実現に向けた生産性向上や、良好な労働環境と世界最高水準の生産性確保を目指した「ヒトを支援するAIターミナル」の推進に取り組んでいます。当社もこの分野において引き続き貢献してまいります。
日本のIT分野は、開発の過程で建設業のような多重構造が主流となっており、これが日本のIT産業の発展を阻害していると指摘されています。当社はこの多重構造の上位に位置しながらも、パートナー企業で業務を完結させるよう努めております。また、大手ユーザー企業が、従来はメーカーに依頼していた業務を、実際の開発を担う当社のような企業に直接発注する傾向が増えつつあります。さらに、コロナ禍以降、オンライン開発の理解が進み、地理的な制約も次第に解消されつつあります。当社はこの機会を活かし、首都圏を中心とする大手ユーザー企業やそのシステム子会社からの受注拡大に取り組んでまいります。
当社はシステム開発における「大いなる下請け」を目指しており、港湾物流システムをはじめとする多くの大規模システムにおいて不可欠な存在となり、日本社会の発展に貢献してまいります。今後とも精進してまいりますので、引き続きご指導・ご支援賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 山根 慎一郎
FUTURE PROSPECTS今後の展望
2024年8月8日 東京証券取引所にて
今後の展望として、弊社の主力である港湾物流システムの生産能力向上のため、DX化の推進に注力してまいります。
国土交通省の重点政策として港湾物流のDX化が求められており、三井E&Sグループとともに開発してきた港湾物流システムの需要は、今後さらに高まることが期待されます。
弊社はAIの利活用、採用の強化、オフショア推進、そして三井E&Sグループとの連携強化を通じて、DX化のニーズに応えられる技術力の強化に力を入れてまいります。国内港に限らず、海外港の開発にも積極的に取り組むため、生産能力の拡大を目指します。
さらに、主力システムにのみ注力するのではなく、大手企業やそのシステム子会社の顧客開拓を推進いたします。長年培ってきた技術力を武器に、IT分野に不可欠な「大いなる下請け」として、重要なシステムのバックヤードを支える役割を果たしていきます。
幅広いシステム開発に対応し、高品質なサービスを提供することで、お客様のニーズに応え、持続的な成長を実現してまいります。
HISTORY沿革
1974年11月
山根船舶工業株式会社電算室より分離独立、
岡山県玉野市宇野に株式会社日本情報管理システム設立
1975年
CTMS 販売開始
1983年11月
岡山県玉野市田井へ本店移転
1994年8月
岡山県玉野市宇野(現 本店所在地)へ本店移転
1996年
委託販売管理システム 販売開始
インターネット・プロバイダー事業として「宝島(現 Nics-Net)」を開設
2002年
総合教務支援システム 販売開始
2012年4月
株式会社NICSへ商号変更
2016年
マイナンバー利用履歴登録システム 販売開始
大分県大分市日吉原(株式会社三井E&S大分工場内)に大分事業所を開設
2019年
檀家管理システム~みちびき~ 販売開始
東京都港区新橋に東京事務所を開設
2020年
RPA事業 販売開始
2021年12月
情報セキュリティマネジメントシステム認証(登録番号50301403 ISMS13)取得
2024年8月
東京証券取引所 TOKYO PRO Market に上場